最近はもっぱら仕事に集中の日々でしたが、今月は夏季休暇ムードもあって少しだけゆっくりな感じもありました。
新型コロナウイルスの影響が東京都を中心に引き続き収束が見えない中、日に日に移住への気持ちが高まっているのも事実です。
こうした世の中の状況と自分自身の心の状態、そして仕事の状況など様々な要素が相まって久しぶりに移住の準備に時間を取ることができました。
しかし準備と言っても具体的に何ができるということはありません。
不動産ポータルサイトで物件を見てみたり、一応登録の手続きは完了している佐久市の空き家バンクを見てみたり、あくまでもオンライン上で出来ることです。
こうした言ってしまえば「ネットサーフィン」をしている中、とても興味深い取り組みを見つけました。
今日はその一部始終を書いていきます。
目次
信州つなぐラボ
恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、長野県が主催する『信州つなぐラボ』なる取り組みを発見しました。
これは単に参加者へ移住を推進したり、田舎暮らしを体験するといった「移住ありき」のコンセプトではなく、地域が抱える課題に対して県内外問わず幅広い人が参加することで柔軟な発想を集め、実際に事業として立ち上げ進めていくことを目的としてプログラムということでした。
一般的に地方都市の行政が開催するイベントは「移住ありき」が多い傾向にあると感じていますが、『信州つなぐラボ』はあくまでも地域の課題に対して様々なアイデアを集め、それも「言って終わり」ではなく実際に現地に訪れて交流したり手を動かしたりすることが求められるものとのこと。
最終的には「移住してくれたら嬉しいけど、関わり続けることが重要」というコンセプトが私としては非常に共感の持てる部分でした。
第3期プログラムが募集中だった!
前述の通り私は『信州つなぐラボ』のプログラム自体を存じ上げていませんでしたが、すでに2回実施されたそうでした。
そして偶然にも私が見つけたときに第3期プログラムの参加者を募集している状況でした!
更に驚いたのは、プログラムとなる対象地域。
『信州つなぐラボ』は主催が長野県ですので基本的には県内全域が対象なのだと思うのですが、今回の対象地域が佐久市。
更に更に、以前にこのブログでも書いた私も長年お世話になっている「望月地区」だったのです。
これにはとても驚き、同時に運命すらも感じました。
プログラムの参加条件はいくつかありましたが、私自身は独立して割と自由に動ける立場なので特に支障はありませんでした。また、今回は新型コロナウイルスの影響を鑑みてオンラインメインでのプログラムになるとのことで、より一層、参加するしかない義務感すらも感じました。
とはいえ、勢いで応募してもと思い、締め切りまで少し時間もあったので、今回のプログラムで求められているであろう要素を自分なりに考え、落とし込んだうえで応募をしました。
応募した理由
実際に応募内容として記載したことも一部書きますが、なぜ今回のプログラムに応募したか、その最大の理由は自分がよく知る望月地区だったからです。
しかし「よく知る」と言っても、それは言ってしまえば上辺だけのことであるという自覚も十分ありました。
確かに学生の時は合宿でお世話になり、約2ヵ月ほど滞在した経験もあります。
とはいえ通年を通して暮らしたことはありません。
また、訪れるときはあくまでも「観光客」のようなものです。
なかなか地域おこしや地域活性化といった観点から見ることはありませんでした。
そういった意味で、知っている地域だからこそ今回のプログラムでもっと現実的な部分まで繋がることができ、それをきっかけに移住に向けたより具体的なイメージや現実的なスケジュール感すらも決めて踏み込んでいきたいと強く感じました。
それだけ「本気」でした。
何か変わるかもしれない。
何か気付けるかもしれない。
何か役に立てるかもしれない。
特に今年は新型コロナウイルスの影響で帰省もできず、もちろん佐久に遊びに行くこともできていません。
旅行や帰省はおろか、むやみな外出、ちょっとした遠出もできず、閉塞感が強かったのもあったと思います。
こうした様々な想い、そして今までの経験やこれからの想いを文章にまとめて応募しました。
結果は落選
今回のプログラムでは3つのテーマに対して各テーマごとに4名、計12名ということが要項に記載されていました。
これが多いか少ないかは分かりませんが、恐らく現実的にチームとして動いていくには望ましい人数だと思います。
そして締め切り後、選考に関する最初の通知が来ました。
この時はまだ合否の通知ではなく、一時連絡。
具体的な人数の記載は控えますが、上記募集人数を大幅に上回る多くの応募があったそうです。
まずもって、それだけ興味関心を持っている方がいらっしゃるということは素晴らしいと感じました。
そしてちょうど昨日、合否の通知が来ました。
結果は落選となりました。
残念ながら私は今回のプログラムに参加することは叶いませんでした。
正直に言えば悔しい。とても悔しいです。
何か役に立てることはないか、そしてそれを通じて自分自身が変わるきっかけにならないかと大きな希望を抱いて応募しました。
願わくばプレゼンや面接の機会をいただきたいくらいでした。
とはいえ、これ以上は何を言っても仕方ないので気持ちの整理をつけました。
自分の人生は自分で切り拓く
少し冷静になって考えました。
結局、私は今回のプログラムを「通じて」と言いながら、どこかで「頼っていた」部分があったのだと感じました。
今年は不運にも、なかなか動くに動けない閉塞感から行動を自重し続けてきました。
それは世の中的に仕方ない部分ですし、そうしなければいけなかったのも事実です。
もちろん、まだ新型コロナウイルスは収束していないので身勝手な行動はできませんが、いずれまた動き出していかなければいけません。
また、新型コロナウイルスの影響は地域によって大きく異なります。こうした状況も考慮しなければいけません。
今回採用いただけなかった理由は分かりませんが、もしかすると私が既に地域の事をある程度知っている人間だったからかもしれません。もちろん真相は分かりませんし、知る由もないでしょう。
もっと相応しい、優秀な方がいらっしゃったということだけが事実です。
しかし、そういったことは関係なく、自分の人生は自分で切り開くこと必要があるのだと改めて実感しました。
自分で言うのも変ですが、私は今までそうしてきました。
特に仕事では会社員を辞めて独立、会社も作り、何とか生き延びています。
もちろん周りの方々の助けがあったからこそ今の自分があります。決して自分だけの力で来たとは思いません。
しかし一方で、「いざという時」は自分を信じて道を切り開いたという自負もあります。
助けてくださる方々の存在は本当にありがたいものです。
しかし頼りっきりではダメなのです。
今回、私が起こしたアクションは「応募をした」という、ただそれだけです。
そして落選という結果を受け悔しい気持ちが強かったのは事実ですが、原点回帰といいますか、大事なことを改めて思い知らされた気もしています。
「そんなに悔しいならもっと早く行動しろよ。」
「もっと自分からできることがあるだろ。」
そう自分で自分に言い聞かせました。
プログラムに参加される皆様が素晴らしい取り組みをされ、地域にとってプラスになる成果をあげられることを願っています。
そして私は私にできることで、移住への取り組みを推進していきたいと思います。