【2021年】私が首都圏から地方移住を決めた理由8つ

新年、明けましておめでとうございます!

昨年は新型コロナウイルス(以下、COVID-19)の蔓延によって多くの方にとって苦しい1年となりました。
私自身も仕事や生活に影響があったのは間違いありません。
しかし、悪いことばかりではなく数年前から心の奥底にあった移住へのきっかけになったのも事実です。

COVID-19がなかったとしても地方移住することは決めていました。
しかし、実際に「移住する決断ができた」という意味で大きな年だったと言えます。
特にCOVID-19が少し落ち着いた昨年後半から一気に動き出し、10月に参加したワーケーション合宿で気持ちが固まりました。

10月以降は可能な範囲で積極的に動き出すこともでき、地方移住の実現はもう目の前に来ている段階です。
2021年が私や家族にとって大きな節目になることでしょう。

そこで今回は新年最初の記事ということもあり、改めて「なぜ地方移住を決めたのか」その理由をまとめていきます。

地方移住を決めた理由

何らかの決断をするとき、その理由や背景が必ずあると思います。
その決断が自分の人生にとって大きければ大きいほど、その理由はある意味「信念」にもなり得るでしょう。

これは私自身が初心を忘れず、これからも前向きに生きていくためのマインドセット、いわば信念です。

以下に記載する地方移住を決めた理由の順番は私の中で重きを置いた順番です。
移住すれば全てが叶う訳ので厳密に優劣があるわけではないですが、何を重視するかを整理していくのも大事かなと思ってあえて番号を振りました。

地方移住する理由やきっかけは人によって様々です。
もしいま地方移住を考えている方がいらっしゃれば、少しでも参考になれば光栄です。

理由1:必要とされているから

私が地方移住を決めた最も大きな理由は必要とされていると感じたからです。

これだけ書くと自意識過剰みたいですね(苦笑)
過去の記事や自己紹介でも書いていますが、私は移住先として長野県佐久市にすることを決めました。

この地を選んだ最大の理由は、10年近い付き合いになる方々がいらっしゃるからです。

何も知らずに飛び込むのではなく、長年の時間を経ていまできること、これからできることを見つけることができました。
もしその方々がいらっしゃらなければ、あるいはそこまで親しくなければ、そもそも地方移住という選択肢すらなかったかもしれません。
せいぜい、地方移住に対しての憧れは抱きながらも「実際どこに住もうか?」という場所選びの段階で相当な時間を費やしたことでしょう。

そういった意味で、私の場合は場所に対する悩みは一切ありませんでした
時期や関係各所(ライフライン・仕事・子育てなどなど)の要因で決めきれなかった時期が長く続きましたが、最終的なモチベーションは必要とされていると感じたことが大きいです。

「必要とされている」なんて書くと偉そうに聞こえるかもしれませんが、シンプルに「歓迎してもらっている」という表現でもいいかもしれません。

なぜ移住するのか?
何のために移住するのか?
移住した地域で何ができるのか?

目的や想いは人それぞれですが、私にとって一番の原動力は人間関係にあると言えます。

理由2:希薄な人間関係に嫌気が刺したから

地方移住を決めた1番の理由が人間関係だとすれば、2番目も人間関係です。

これは地方移住したい理由の反対で、東京や首都圏にいたくない理由とも言えるでしょう。

私は人生の多くを神奈川県で過ごしました。
もちろん学生時代の友人や社会人になってから親しくなった人など、一定の人間関係はあります。
別にその人たちが嫌とか離れたいとか、そういった意味ではありません。
それ以上にもっと地域に根差した深い関係を構築したいという想いがあります。

逆に都会に住みたい、住んでいる人たちの理由として「人間関係や近所付き合いが面倒だから」は結構な割合を占めると思います。
そう考える人がいていいと思います。それは都会のメリットです。

ただ単に「私はそうじゃない」というだけのです。
むしろ近所付き合いなど地域のコミュニティに入り込んだ人間関係を構築していきたいと考えています。

都会の希薄な人間関係、近所付き合いには物足りなさを感じるのです。

理由3:伸び伸び子育てしたいから

COVID-19の影響にかかわらず、子育て環境についてはずっと前から漠然と考えていました。

つまり「子どもをどこで育てるか?」ということ。
私の地元か、妻の地元か、あるいは別のどこかか。

ひとまず出産に関しては妻の地元でしましたが、今後長い時間を費やす子育て環境について真剣に考えました。
いい意味で考えざるを得ない状況になったとも言えます。

その結果、
都会の便利過ぎる生活より、地方のちょっと不便な生活の方がいい。
都会の競争社会ではなく、地方でのびのび暮らせる社会の方がいい。

そう考えました。

とはいえ、地方だからといって不便なことばかりでもありません。
地方移住といっても様々な地域があります。

特に私が移住を決めた長野県佐久市は割と便利な方だと思います。
買い物に関していえば、むしろ今住んでいる東京都内のほうがやや不便なくらいです。

いまはインターネットを使って多くの情報も入ります。
一昔前の情報格差はありません。
むしろ都会に至ってアンテナを張っていなければ取り残される時代です。

ライフラインに関しても、なにも大自然の中で水道も電気も無しに生活するわけではありません。

都会のようにスマートでコンパクトな生き方も悪くないですが、これからの時代は「生きる力」を付けてもらいたいという意味でも地方都市で伸び伸び子育てしたいと決めました。

理由4:仕事も伸び伸びしたいから

地方移住、私の場合は長野県佐久市ですが、子育てだけではなく仕事をするにも良い環境だと感じています。

地方移住で懸念される要因の1つが仕事・収入面だと思います。
幸い、私の場合はオンラインを活用してできる仕事が多いので場所に依存はしません。
ただそれだけではなく、地方移住しても地域の方々と関係を構築することで新たな仕事を生み出すことを楽しみにしています。

リモートワークでできる仕事は「パソコン一台あればできる」と思われがちです。
しかし、それは違うと考えてます。

パソコンやインターネットは手段の1つに過ぎません。
それをどう扱うか、もっといえばどうお金に換えるか、そのための思考・経験・知識そして行動が重要だと考えています。

私自身、独立しておかげさまで4年以上が経過しました。
その間、東京や神奈川で多くの仕事をして多くの経験を積んできました。
この経験を今度は長野県佐久市のために、佐久の人たちと一緒になって活用することに意味があると考えています。

そして、それは既存のありふれた何かではなく、もっと伸び伸びとした環境で、自由な発想でこそ生み出せるものであると考えています。

抽象的な表現で恐縮ですが、これまでの経験と勘があるからこそ、そのように確信しています。

理由5:生きる力を養いたいから

またまた抽象的な表現で恐縮ですが、地方での暮らしは「生きる力」が養われると考えています。

都会は良くも悪くも便利です。便利すぎて、それこそ家から一歩も出なくても生活ができてしまいます。

突然ですが、私は最近『ポツンと一軒家』というテレビ番組を観ています。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、『ポツンと一軒家』は衛星写真を観て明らかに「ポツンと」一軒だけ建っている一軒家を探して訪ね、その暮らしを取材する番組です。
全国ネットですが、同じような暮らし方に共感する人が多いこともあってか地方で大人気の番組だそうです。

この『ポツンと一軒家』に住む人、あるいは土地の管理で所有し続けている人の多くがとても逞しく生きていると感じます。
ご高齢にもかかわらず、身体も頭もシャキッとしていてお元気な方が多い印象です。

これは少なからずポツンと一軒家の「不便さ」がもたらしていると感じます。

流石にポツンと一軒家ほど不便な場所に住むのは躊躇してますが、少なくとも不便さがあるからこそ元気で長生きできるのではないかと解釈しています。

実際に私の祖母は山の中で田舎暮らしをしており、コンビニまで車で30分という立地でずっと暮らしています。
もう90歳近いですが、いまだに元気でシャキシャキ動いています。

あえて不便さを受け入れ、楽しむことこそ「生きる力」は着実に養われていくと考えています。
この「生きる力」については別の機会に深掘りしたいと思います。

理由6:自然や動物たちと過ごしたいから

仕事環境や人間関係と同様、その土地を生きる一人の人間として、もっと自然や動物たちと過ごしたいという理由も外せません。

言い換えれば、都会に住んでいると四季を感じたり、自然の変化を感じる機会が少ないように感じます。
日々の天気予報くらいは確認しますが、周りを見渡しても建物ばかりで空が狭い。

もっと生活の中に自然を取り入れたい。あるいは伸び伸びとした環境の中で動物たちと触れ合いたい。

美しい景色や可愛らしい動物を見て、不快に思う人は恐らくいないはずです。
それは私たち人間が持つ一種の「本能」かもしれません。

そういった直感的な感情も無視できないと考えました。

その本能に対して行動するかしないか。
ある意味それが地方移住を決断する1つの潜在的な要因になっているかもしれません。

理由7:日々の何気ない生活を楽しみたいから

「自然や動物たちと過ごしたい」と似ていますが、日々の生活を楽しみたいという気持ちも外せません。

都会で暮らしていると本当に1日の時間の流れが速く感じます。

全ての人に対して唯一、平等に与えられているのが時間です。

しかし、その時間すらも生活の仕方ひとつで変わります。
移動のスピード、仕事の量、人との距離、他人の時間など様々な要素で「自分の時間」は変化します。

私はまだ30代前半なので、何ものんびり隠居生活がしたいわけではありません。
むしろ地方移住したら都会にいるとき以上にバリバリ働きたいとすら考えています。

しかし、それは仕事や子育てに忙殺されるのではなく、日々の何気ない生活や仕事も二度と返ってくることがない大事な時間とかみしめて暮らしたいのです。

それができるのも地方移住の魅力だと考えています。

理由8:生活レベルを下げたいから

最後は現実的にお金の話です。

生活レベルを下げたい、というのは言い換えると「お金による贅沢はしなくていい」ということです。

正直なところ、以前は高級賃貸やタワーマンションに住みたいと本気で思っていた時期もあります。
特に独立したばかりの時は血気盛んで「絶対に成功して大金持ちになってタワーマンションに住むんだ!!」と心に誓っていました。

しかし、その誓いはいつしか消え去りました(笑)

むしろ質素な暮らしでいい。
生活に必要な物が揃っていればいい。

そう考えるようになりました。

よくいわれる「普通の暮らし」とはなんでしょうか?
一昔前は「マイホーム・マイカー」が普通のバロメーターみたいな時期があったと思います。
しかし、首都圏でいえばいまや自宅と車を所有することすら「普通」ではなくなっているように思います。

更にCOVID-19によって便利なはずの都会がむしろ逆効果となったり、安定と言われる仕事が無くなったり縮小してしまいました。
贅沢どころか「普通の暮らし」をすることすらも難しくなっているように感じます。

そういった意味で、生活レベルを下げることは精神的なゆとりを生み出すことにもなります。

これは会社経営から経験したことです。

無駄な固定費を削減することは経営の基本中の基本です。

「経営」なんてハードルが高いでしょうか?
しかし、そもそも私たちは社会で生きる以上ひとりひとりが「自分株式会社」の社長であるはずです。

経営者が意思決定をして行動してお金の動きを管理をするように、個人個人も意思決定をして家計を管理する必要があります。

長くなるのでこれ以上は割愛しますが、そういった意味で生活レベルを下げても充実した生活ができるのは地方移住の魅力だと考えています。

いい意味で生活レベルを下げることで無駄を省き、不便さをあえて受け入れ生活も仕事も楽しみたいと考えています。

2021年の地方移住・地方創生

最初にこの記事を書こうと思ったとき、地方移住を決めた理由を何個にしようかは決めていませんでした。

自分の心の思うまま、これまで考えてきたことも含めて文章にしてみたら8つになりました。

最後に少し今後の展望ですが、2021年の地方移住・地方創生は割と厳しい時代を迎えるのではないかと考えています。

「厳しい」と表現したのは単にCOVID-19の影響があるから、というだけではありません。

むしろ三密を避けるという意味では地方の方が向いています。

重要な視点はCOVID-19によって、どれだけの人が地方移住をするかです。

あくまでも持論ですが、本当に行動できる人はCOVID-19が蔓延する以前から真剣に地方移住を考えていると思います。
そうではなく、安易な理由で地方移住をしてみたり、地方創生に首を突っ込む人が増えるのではないか、という懸念があります。
今まで丁寧に築き上げてきたものが、何かをきっかけに崩れてしまうのではないかと、そういった意味で厳しい時代と表現しました。

どこか特定の地域を指しているわけではありません。
抽象的な表現でハッキリとしたことが言えないのも恐縮ですが、いずれにしてもCOVID-19をきっかけに地方移住が変なブームにならないといいな、と感じています。

とにもかくにも、まずは私自身が地方移住をすること。
そして長野県佐久市での移住ライフをしっかりと発信してく1年にしていきたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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